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みつばについて

about MITSUBA




科名:セリ科ミツバ属
セリ科の多年草。日本の山地に自生し、また野菜としてしばしば軟白栽培される。
葉は長柄のある三出複葉、芳香があって美味。ミツバゼリ。野蜀葵。
【出典:広辞苑】
爽やかな香り、健康と美容に優れたみつばは、日本のハーブと呼ばれています。

糸みつば
土耕の露地栽培で日に当てて密生させ栽培されていた青みつばを、水耕栽培によって育てられているものが糸みつばです。ハウス内でウレタンに種をまき、肥料を溶かした培養液で育てる水耕栽培で育てられ、スポンジ状の床ごと根付きで出荷されています。
一般のスーパーなどの店頭で並ぶみつばのほとんどが糸みつばで、大久保園芸で育てているみつばも全て糸みつばです。
根みつば
一般的な糸みつばに比べ茎が白くて太く、根が細いゴボウのようにしっかりとしており、地上部の枯れた株に土寄せして、軟白栽培(遮光して生育)し、名前の通り根付きのまま出荷します。
切りみつば
茎がやや太く、「葉セロリ」に似ています。 日に当てないで軟化栽培(遮光して生育)しているため、茎が白く根元で切られ、茎から上の部分を束ねて出荷されています。

みつばの歴史

由来
みつばの原産地は日本や中国などで、
野生種は山野に自生していたものを
つみとって古くから食用されていたといわれています。
日本では享保年間(1720年頃)に、現在の東京都葛飾区水元町で軟白栽培が始まり、天保年間(1835年頃)には覆いをして 早出し出荷をするほど人気がありました。
古い書物にも、みつばの記述がされており、「農業全書(1697年)」では栽培法や簡単な食べ方が記され、「大和本草(1709年)」ではイラストが描かれています。
江戸時代の本草学者、儒学者である、貝原益軒の『菜譜』には「野蜀葵(みつばぜり)」として、「本草にのせず。救荒本草(明代に書かれた本)に見えたり。毒なし。性は大抵芹に同じかるべし。・・・・・・其茎味よし。むかしは食わず。近年食する事をして、市にもうる。」とあるように、古くはあまり食用とされなかったようです。
三葉とも細芹とも書き、江戸時代前期の医師、本草家である人見必大の『本朝食鑑』は三葉芹として、意味は「字のとおりである。和名は付加豆美。京俗では牛乃比多伊という」と書いていますが、漢名の石龍へいはキンポウゲ科のタガラシのことですから、必大は葉形のよく似た植物と間違えていたようです。
現代
現在ではほとんどのみつばが水耕栽培によって栽培されており、
水耕の糸みつばは、養液栽培で生産される軟弱野菜の中では
最も作付け面積と生産量の多い野菜です。
水耕栽培の歴史としては、1967年頃大阪泉南地区で、れき耕栽培による根みつばの栽培が行われたのが最初であるといわれています。
その後、同地域にトレイ式のクボタプラント、ハイポニカシステムなどが導入されました。
一方、ウレタン培地は、1964年頃から各地で試験が行われ、ウレタンに直接は種して育苗する水耕システムが考案されました。
また、発泡スチロール製の定植パネルの植え穴に、ウレタンキューブで育苗した苗を植え込む方式のM式水耕や、新和式等量交換水耕などのシステムが相次いで開発され、普及に弾みがつきました。

みつばの栄養素

みつばは、カリウムを豊富に含み、カリウムはナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧に効果的で、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きもあるようです。 そして鉄分も多く含まれ、消化により体内でヘモグロビンが増え、貧血も改善されるといわれています。また、肝臓で出来た胆汁を腸に送る力を増強しますので、肝臓にも良い食品です。特有の香り成分であるミツバエンやクリプトテーネンには、食欲増進、消化促進に高い効果があり、ストレスを緩和し精神をリラックスさせる作用、さらには食欲増進や不眠の改善などに効果があるとされています。
ビタミンCやカロテン、カルシウム、鉄分などが豊富に含まれており、貧血予防や風邪、肌荒れ、生活習慣病(成人病)の予防に効果があるといわれています。 βカロテンは抗発ガン作用や動脈硬化の予防で知られていますが、その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。
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